沈黙は金ということを思い知らされた。

営業的に困ってる。事の始まりは2018年春。シャッチョが得意気に持ってきた案件。大手から仕事引っ張ってきたという自慢気なドヤ顔と「これをお前らがやるんだよ!」というハートウォーミングな叱咤激励。ありがとう社長。とりあえずお客さんの話を聞くことに。社長、上司、僕、製造責任者の豪華絢爛な手札に対し、先方の手は、担当者と技術者2名。嫌な予感がする。結果、ボクタチでは出来ないことが聞いている途中でわかる。あかん、シャッチョが目を輝かしている。ドッと疲れ目の上司以下3名、キラキラのボスと、どうでも良さげな担当者。これはダメだ。帰社後のシャッチョ一言「やるぞ!こーやまお前が回せ」あかん。上司「これもいい経験だね」てめー!見捨てやがった!製造責任者はどっか行こうとしてる。四面楚歌。ここはお言葉だ。「正直現状ではできる可能性は薄いかと。この製品できたところでそんなに数が…」シャッチョ「君は評論家か?」どういう意味だろう。かくして社長の意向によりあくまで前向きに検討することになった。見えてるのは立ちはだかる技術的な壁、法律的な鉄壁と、誰も協力しない姿勢。ここまでが春の話。そして今回進捗を確認された。それなりに進めてきたけど、法律的な壁が厚すぎる。激アツ。そこを解決できないと前に進まないと夏の段階で言ったと思うんだけど。社長の回答は沈黙。金には蓋をする。沈黙は時に雄弁である。つまり法律的な解決を金を使わずなんとかしなくてはならないが何この無理ゲー。さてどう回答しようか、客先は夏から沈黙してるし、どうやら僕はエクセルシオールの壁に向かって相談するしかないようだ。